The Rack and Pinion Sliders Synchronizing System
NHKビルダーのカウンターフロー転造盤では、全てのシリーズにおいてR.a.P.s.を採用しています。
長年にわたる技術の積み重ねから、高精度高寿命を図り、安定した加工精度を実現しています。
転造の加工精度を向上させるためには、左右のスライダー/ツールを同期させることが重要となります。
NHKビルダーの転造盤では、写真1のように、2ラックギヤ+1ピニオンギヤの組合せを、開発当初から採用しています。
R.a.P.s.の利点
- 安定した繰返し精度。
- 経時経年変化、及び連続使用時の熱変異等の影響が少ない。
- 往路復路ともに基準位置への再現性が高い。
- 調整/メンテナンス性が高い。
- 本機構自体、直接加工負荷を受けることはありません。高負荷加工や高速度加工において、安定した精度を維持できます。
- 転造の駆動方式違いによる、加工精度差はありません。 (油圧⇔サーボ)
スライダーの仕上げ加工
高精度、高剛性、高寿命、高生産性等、現場のニーズに応えるため、NHKビルダーの転造盤では写真2のように、スライダーに”きさげ”を施しています。
“きさげ”の効果
- 摺動面の精度向上。
- より滑らかな動作。
- 摺動面の潤滑効果向上。
などが見込め、信頼性の高い設備となります。
加工精度例:ピッチ円径=φ23.95、歯数=18歯、モジュール=1.25、PA=30°
*上記加工条件
使用機種 :CT-600(油圧駆動タイプ)
加工ワーク:ドライブシャフト両端スプライン/往復転造
ワーク材料:40Cr
加工速度 :20m/sec.
クランプ :NC+空圧
クーラント:油性
**上記測定方法
使用機種 :東京テクニカル社製 CNC歯車試験機TTi-300E型による測定。
注)上記測定値は1例であり、当社設備による加工保証値ではありません。